浮浪者だって、立派なアートの主役です。
Bumfireを見ると、グラフィティこそがアートを堅苦しさから解き放ったんだなと思います。
将来、立派なアートディーラーになってインタビューを受けるようになったら「グラフィティの価値を一言で言えば、アートを堅苦しさから解き放ったことです」って偉そうに言ってみたいです。
アートが芸術として確立され、貴族や宗教が主役で、市民にスポットライトが当てられただけでも、ひと騒動持ち上がってた時代があるんですよね。アンディ・ウォーホルのポップアートでも、ポップスターやバナナやキャンベル缶をモチーフにすることはありましたが、浮浪者やネズミやスーパーのレジ袋までがテーマになることはなかったんですよね。
そういう意味では、グラフィティでは、トランプ大統領でも街角の浮浪者でも、チューバッカでもネズミでも、もう本当に何でもかんでも主役です。むしろ今までスポットライトが当てられなかったオブジェクトに焦点を当て、モチーフに関する既成概念を取り払ってます。
ああでなくてはとか、こうでなくては、なんて堅苦しさは一切なし。アートは難しいなんて時代とサヨナラしてしまったのがグラフィティです。
もう一度Bumfireを見てみましょう。歴史的な作品として、なんか将来の教科書に載ってそうな気がしてきませんか?
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